この記事はこんな人におすすめ:
後遺障害の申請後、結果が届かず気になっている人
保険会社から「審査中」と言われ、どこまで進んでいるのか知りたい人
追加資料の依頼を受け、何を確認して対応すべきか迷っている人
後遺障害の結果が出るまでの期間は、資料の準備状況や追加調査の内容によって変わります。 保険会社に診断書を渡した日と、資料がそろって調査に進んだ日は、同じとは限りません。結果が遅いと感じたら、経過日数だけで判断せず、現在の段階と追加で必要な対応を確認しましょう。この記事では、一般的な平均日数を断定せず、時間がかかる理由と進捗確認の方法を説明します。
目次
後遺障害の審査期間は「いつから数えるか」を確認する
結果が出るまでに時間がかかる理由
「審査中」と言われたときに確認すること
結果を待つ間にできる準備と注意点
結果が届いた後に確認すること
まとめ:期間だけでなく、現在の段階を確かめる
後遺障害の審査期間は「いつから数えるか」を確認する
診断書を渡した日と調査開始を区別する
後遺障害の手続きは、診断書を作成してもらえばその場で結果が出るものではありません。
指定専門書は、自賠責への請求について、保険会社が請求書類や契約の有効性を確認した後、自賠責損害調査事務所へ資料を送り、調査が行われる流れを説明しています。
そのため、「診断書を渡してから時間がたった」という場合も、資料を取り付けている段階なのか、既に調査に進んでいるのかを分けて確認する必要があります。
確認する段階 | 確認したい内容 |
|---|---|
資料の準備・受付 | 必要な資料がそろっているか、不足の連絡がないか |
調査への送付 | 調査に必要な資料を送ったか、いつ送ったか |
調査中 | 追加の照会や資料待ちがあるか |
結果の連絡 | 調査結果が窓口に届いているか、通知はどの方法で行われるか |
これは進捗確認のための整理表です。窓口が把握している情報の範囲で確認してください。
結果の通知と入金までの期間も別
後遺障害の結果が出るまでの期間と、賠償金が支払われるまでの期間も同じではありません。
専門書は、任意保険会社を通じて進める事前認定と、自賠責への被害者請求について、示談前の支払いとの関係に違いがあることを説明しています。
生活費や支払いの予定がある場合は、「結果はいつか」と「支払いには何が必要か」を分けて尋ねましょう。 認定結果が出れば、その日に賠償金全額が振り込まれると考えないことが大切です。
結果が出るまでに時間がかかる理由
不足資料の確認や追加提出がある
後遺障害の請求では、後遺障害診断書などの資料を基に確認が行われます。書類に不足があれば、その提出が求められることがあります。
追加資料を求められた場合は、「何が足りないのか」「誰が取り付けるのか」「どこへ提出するのか」を確認してください。同じ資料を双方が取り付けようとしていないか、提出済みの資料が届いているかも確認すると、状況を整理できます。
医療機関や事故当事者への照会が必要になる
専門書は、提出書類だけで事実を確認できない場合に、事故当事者への照会、病院への照会、現場の調査などが行われることを説明しています。
こうした確認が必要な場合、書類を提出した後も調査が続きます。期間が長く感じられるときは、追加照会があるのか、現在は回答を待っているのかを窓口に確認しましょう。
ただし、医療機関に問い合わせれば必ず早くなるわけではありません。まず保険会社などの窓口に状況を尋ね、本人から対応する必要があるかを確認してください。
判断が難しく、別の審査段階に進む場合もある
損害保険料率算出機構の公式資料では、後遺障害の等級認定が難しい事案などについて、地区本部・本部で審査が行われる場合や、専門家が参加する審査会で検討される場合があると説明されています。
このように、すべての申請が同じ調査内容・同じ経路で進むわけではありません。
「時間がかかっているから非該当になる」「長く審査しているから重い等級が認められる」と、期間から結果を推測しないでください。 結果は通知された内容で確認する必要があります。
「審査中」と言われたときに確認すること
最初は、手続きを進めている窓口に尋ねる
事前認定であれば相手側の任意保険会社の担当者、被害者請求であれば請求先の自賠責保険会社など、現在の手続きの窓口に確認することをお勧めします。弁護士へ依頼している場合は、まず依頼先に確認しましょう。
単に「まだですか」と尋ねるだけでは、追加で何をすればよいか分からないことがあります。次の事項をまとめて尋ねると、状況を整理できます。
必要な資料はそろっていますか。
調査に必要な資料は、いつ送付されましたか。
現在、追加資料や照会への回答を待っていますか。
私が対応する必要のあることはありますか。
結果の見通しが分かる場合、いつ頃でしょうか。未定なら、次はいつ状況を確認すればよいでしょうか。
この質問例は、手続きを早める効果を保証するものではありません。今どの段階にあり、自分にできる対応があるかを把握することが目的です。
回答と次の確認予定を記録する
確認した日、担当者、回答内容、次に連絡する予定をメモしておきましょう。「資料の追加が必要」と言われた場合は、資料名と提出先も残してください。
見通しが分からない場合に無理に確約を求めるより、次に確認する時期や、状況に変化があった場合の連絡方法を決めておくと、待つ間の行動を整理できます。
以前説明された予定を過ぎても連絡がない場合は、その予定を伝えたうえで、追加の確認事項が生じたかを尋ねてください。
結果を待つ間にできる準備と注意点
提出資料と連絡記録を整理する
待っている間に、提出した診断書などの写し、提出日、保険会社との連絡内容をまとめておくことをお勧めします。結果が届いたときに、どの資料を基に手続きが進んだのか振り返りやすくなります。
追加資料を求められた際は、分からない点を放置せず、依頼の趣旨を確認してください。一方、求められていない資料を大量に送れば審査が早まる、というものでもありません。提出すべき内容を整理してから対応しましょう。
急ぐために、不正確な内容で提出しない
早く結果を知りたい場合でも、事実と異なる説明をしたり、不明な事項を推測で埋めたりしないことが大切です。
診断書の医学的な記載に疑問があるときは医師に、提出方法に疑問があるときは手続きの窓口に確認してください。 自分で診断書を書き換えず、確認した経緯も残しましょう。
手続きの途中で資料の訂正や追加が必要と分かった場合も、まず窓口に連絡し、どの方法で提出すればよいか確認してください。
生活費や請求期限の問題は別に相談する
「審査中だから待つしかない」と、ほかの問題まで先送りしないようにしましょう。生活費や費用の支払いで困っている場合は、現在の支払状況と、利用できる手続きがあるかを相談してください。
また、専門書は、自賠責への直接請求と相手方本人への請求について、時効を別に確認する必要があることを説明しています。
後遺障害の結果を待っているという事情だけで、すべての請求期限が問題なく保たれると考えないでください。 事故から時間が経過している場合などは、どの請求について何の対応が必要かを、弁護士などに確認しましょう。
結果が届いた後に確認すること
結果の通知が届いたら、認定された等級や非該当という結論に加えて、判断の理由を確認してください。
専門書は、事前認定の回答や後遺障害等級などに不服がある場合に、保険会社への異議申立てができることを説明しています。
納得できない場合は、待った期間の長さではなく、判断理由と資料の内容を基に、何を追加確認する必要があるかを整理しましょう。本記事では審査中の対応を中心とし、非該当後の詳しい対応は別のテーマとして扱います。
まとめ:期間だけでなく、現在の段階を確かめる
後遺障害の結果が出るまでには、書類の確認、調査、必要に応じた追加照会などの段階があります。経過日数だけでは、どこまで進んでいるかは分かりません。
結果が遅いと感じたら、資料がそろっているか、何の確認を待っているか、自分に必要な対応があるかを尋ねてください。 状況が分からないまま手続きが止まっている場合や、生活費・請求期限の問題もある場合は、資料と連絡記録を整理して弁護士への相談を検討しましょう。
この記事の執筆者
あきらB
交通事故被害者の方が適切な賠償金を受け取れるよう、法律的な観点から初期対応のアドバイスや記事の執筆、内容の検証・監修を行っています。